CO2温暖化を問う2つの裁判(17)

2011/03/06 6:22 に ユーザー不明 が投稿

2011年2月9日

 原告槌田敦は、以下の報告を公表した。

 気象学会による論文掲載拒否事件は、前回の報告で述べたように、昨年末、最高裁の「みくだり決定」で簡単に終了した。この「みくだり決定」には、 「原告の裁判を受ける権利が侵害された」と、この決定をした4人の最高裁裁判官を訴える方法が残されている。しかし、その時効は3年なので、ここであわてて決める必要はない。
 ところで、原告は裁判での勝敗にはあまりこだわっていない。日本では、巨大借金の政府が、さらに国債を増額してCO2対策の財源を確保し、これにより企業は原発とエコポイントで、マスコミは企業広告で、学者は研究費優遇で、それぞれ儲けている。この時、救いようのない事件でない限り、裁判所だけが先行的判決をする訳がない。
 ところで、世界は、今寒冷化に向けて大きく変わっている。各国議会は次々と政府のCO2対策の提案を否決している。企業は撤退してCO2価格が低迷し、シカゴ排出量取引所はこの1月に閉鎖された。学者は「そんなこと言ったっけ」という態度である。
 日本も、いずれ、世界と同じになる。その時、このふたつの裁判は、御用学者たちが逃げることを許さない。彼らが、どのようなデタラメを言って反対する学者の名誉を毀損し、またその発言を妨害してきたか、という記録が裁判所に残ることになる。
 これは、将来、学者世界の教訓として伝えられることになるであろう。

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