CO2温暖化を問う2つの裁判(5)

2010/04/14 15:03 に Web編集 が投稿   [ 2010/06/21 11:05 に更新しました ]
2010年4月14日

原告槌田敦は、日本気象学会による論文掲載拒否事件の裁判について、以下の報告を公表した。

  3月18日の地裁判決では、被告の誤読については一切判断せず、被告が「相応の科学的根拠をもって掲載することができないとした」と認定し、不法行為は成立しないとした。
 このような判決は一般雑誌では妥当である。採用してくれる別の雑誌を探せばよい。
  しかし、科学雑誌でこの方法を使うと、一方の見解で他方の見解を排除できるから、科学論争にはならない。まして気象学会はひとつしかないから、他方の見解は気象学者に伝わらない。物理学会誌にはその論文要旨が掲載された(2010年4月号p266)が、これでは気象学者間の科学論争にはならない。そこで、東京高裁に控訴することにした。

 東京高裁に控訴、2010年3月26日(金) 

  この控訴文は、原判決の変更を求める、という簡単なものである。今後、6月下旬に控訴の理由書を提出するまで、しばらくこの裁判は休憩ということになった。

※※Web編集部より※※
 Webで読みやすくするため一部字句を修正しています。原文は「02.原告からの報告」にあります。